先日の事。
ウチのスタッフのコ達と談笑していた時に、話題は消費税や物価の話しになり。
販売機の飲み物が一律百円で買えた頃が懐かしいね、ってな事を言ってたんよ。

んでさ、尾崎豊の「15の夜」って歌があるじゃん?
あの曲の歌詞の中に

「百円玉で買える温もり
熱い缶コーヒー握りしめ」

って部分があってさ。

その後に続く

「盗んだバイクで走り出す
行く先も解らぬまま
暗い夜の帳の中へ」

というのと合間って、思春期特有の孤独感を上手く表現していたなぁ、今じゃ販売機で缶コーヒー買うのもコイン一枚だけではなかなか買えないもんねぇ、なんて事を俺がしみじみと語ると、それを聞いていたスタッフのKちゃんが

「でも、スーパーなら買えるんじゃないですか♪」

と可愛く言ってきた。

おいおい、悩み多き思春期の少年が、盗んだバイクでスーパーに駆けつけ、温かいコーヒー買うのにレジに並ぶのかい?

台無しだろ、それ!
孤独感ゼロじゃん!

第一、レジで並んでいる間に、通報を受けた警察官が駆け付け逮捕されるわ、バイク窃盗犯で!

あの曲のリアリティは、やっぱりワンコインでお釣りが無く、販売機でホットコーヒーが買えた「あの時代」だからこその侘び寂びなんだろうね。

ちなみに「ポケベルが鳴らなくて」って歌が流行った時に、俺はポケベルを持っていなかったので全くリアリティを感じる事が出来ず仕舞いなのである。